Sさまは、ご両親、子供さんとの同居も可能で
HEAT20 G2水準(UA値0.28W以下)を確実に満たす高性能・高断熱な住宅を希望されていました。
当社に相談に来られたきっかけは知人からの紹介ということです。
土地探しがたいへんだったようですが、最寄りの地下鉄駅から近く、公園に隣接する環境・日当たり・眺望が良好な土地がみつかり、ご自分で考えたプランをお持ちになったところから、家づくりがスタートしました。
高断熱化をはじめとしてエコロジカルで開放的な空間をもち
木材や鉄板など、それぞれの素材をそのまま活かす、デコレーションのない家づくりを大前提に、
最初の提案を基に、さまざま計画が具体化していきました。
写真は住宅と車庫・物置などが一体化された玄関前のカーポート空間ですが、冬期間の除雪の負担を減らし、
利便性に優れ外観的にも非常にすっきりとしたデザインになりました。
壁は合板仕上げ、床はナラの無垢板で仕上げました。
リビング上部は2階ホールや主寝室とつながる大きな吹抜け空間。
屋根は外張り断熱とすることでたるき構造が現し(あらわし)となっています。
3枚の引き戸を閉めるとご両親のための個室にもなり、隣接する大容量のクローゼットに様々なものを納め、ひろく使うことができます。
そして3枚の引き戸を全て引き込むと リビングと一体となった大きな空間としても使うことができます。
将来的にはこの空間を自分たちの主寝室にして、平屋のように住むことも考えているようです。
2階ホールの手すりは低い書棚として、ご自身たちの書籍・アルバムを並べるとのこと。
連続して書斎コーナーがあり、在宅勤務・テレワークも行う多機能空間です。
ライティングレールに照明器具を設置し、様々な用途に対応できるようにしました。
しばらくの間は、ご夫婦はここで就寝されるとのこと。
妻壁の白い部分は、建設中に、弊社の加工場でご家族みなさんで温かみのあるベージュのペンキを塗ったOSBを施工した部分です。
アクセントとして、そして長く想い出が残る心地よい落ち着きのある空間になりました。
2階には個室それぞれに大容量クローゼットを設け、部屋の大きさをフルに活用できるようにしました。
Sさんの要望で、巾木は樹脂性や既製品はつかわず、
現場手作りの小さな木材を巾木にしたことで、すっきりとした内装となりました。
窓それぞれにひさしを設けています。夏の日差しを効果的にカットし、太陽高度の低い冬はカットせずに奥まで光を通すので、晴れていれば部屋を暖かくできます。自然条件をうまく利用できる設計です。
最後が玄関まわり。札幌軟石を使っており、外観を落ち着かせています。ちょっとした素材の使い方で家の雰囲気がグンと良くなりますね。